TOPへ戻る

TOPへ戻る

歯周病治療

歯周病の基礎知識

人間は年を取るとみんな歯がなくなってゆくものだと思っていませんか?

決してそんなことはありません。70歳、80歳になってもしっかり歯が残っている患者さんが増えてきています
年齢を重ねるにつれて歯を失う原因は虫歯よりも歯周病が増えてきます。
実際に歯周病の治療を受けている患者さんは全国的にみても非常に多いのです。
20代でも約半数が歯周病にかかり、年齢が上がるほどその割合は増えていきます。
ほぼすべての人が歯周病にかかるといっても過言ではありません。
原因となる歯周病原菌を完全に駆除することができれば良いのですが、残念ながら科学技術が進歩した現在でもそれは実現していません。 さらにやっかいなのが、歯周病は一度進んでしまうと元の健康な状態に戻すことが非常に困難であるということです。
しかし歯周病を予防したり、歯周病の進行をくい止めることは可能です。
できるだけ早い段階で歯周病の治療を開始することが、生涯にわたって健康な歯を維持するうえで大事なことなのです。

歯周病治療の流れ

歯ぐきの状態を確認するための検査

まず歯ぐきの状態を確認するための検査を行います(検査ができないほど痛みが強い場合にはお薬を出したり、消毒などの応急処置を先に行うこともあります)検査の結果、進行度によって軽度・中等度・重度の歯周病に分類されます。

プラークの除去

次に歯周病の原因を取り除きます。多くは歯垢(歯の汚れ、プラーク)内の細菌によるものですが、かみ合わせに原因があったり、糖尿病などの全身的な原因が大きく影響している場合もあります。
全身的な原因については必要があれば医科への紹介を行い、医科と連携して治療を進めていきます。

メインテナンス

メインテナンスを行います。歯周病の原因が取り除かれ歯ぐきの状態が改善したら、その状態を維持していく必要があります。これが意外と難しいのですがとても大事なことです。
歯周病は再発しやすく気付かないうちにさらに進行してしまうことが多いからです。
定期的なクリーニングやブラッシング法の説明などを行います。

進行度に応じた各種処置、外科処置の概要

軽度の場合

軽度の場合、正しいブラッシングのしかたの説明や歯垢・歯石の除去を行います。小さなブラシを回転させて歯垢を取ったり、超音波の振動により歯石を取ったりします。

中等度の場合

中等度の場合も同様の処置を行いますが、歯ぐきの下の深いところ(歯周ポケット内部)にまで歯石がついている場合は超音波の振動だけでは取ることができません。
その場合は歯ぐきに麻酔をして、1本1本丁寧に専用の器具を使って丁寧に歯石を取り除いていきます。

重度の場合

重度の場合、上述の処置に加えて外科処置を行う場合があります。
歯ぐきを切って深い位置の歯石を完全に取り除いたり、深くなった歯周ポケットを浅くする手術になります。
また、症例は一部に限られますが失った骨の再生療法が有効な場合もあります。

治療に伴うリスク

再生療法における術後のリスクは、移植した自家骨または、人工骨が歯肉の縫合の裂開により感染することがあります。